新型コロナウイルス対策 今学校で取り組むこと

  • 2020.04.01 Wednesday
  • 10:10

JUGEMテーマ:学問・学校

エイプリルフールも言いにくいような雰囲気ですが、新年度でいろいろ準備が大変なところだと思います。

新型コロナウイルス対策でいろいろな情報が流れています。

いくつか気になる点がありますので、まとめて書かせて頂きます。

 

   この状況で学校の先生方が取り組むことができること(案)

                                        keyword:三密、心のケア、マスクなど

 

 厳しい状況で、手探りの作業をされている先生方が多いのではないかと思い、今できることの案をメモしてみました。何より、学校は各種の専門家がいる社会の中の知的セクターですので、できることは多いと思います。また、感染症の世紀に生き抜かなければならない児童生徒にとって、生きる力になる種々のことを学ぶ機会でもあります。
 近い将来に感染拡大の恐れが大である鳥インフルエンザは、今回の新型コロナウイルスより強力で社会インフラの途絶さえ可能性があると言われています。この機会を活かして、よい学習機会を創造して行くことが、今できることなのではないでしょうか。
 厳しい感染状況で新年度にもしばらく休校するところもあるかと思います。多忙な毎日でしょうが、感染防止のガイドラインをなぞるだけでなく、新型ウイルスの情報が多い時なので、将来も含めて情報収集と体制づくりに取り組んで頂けたらと思っています。

 

校長、教頭、教務
    文部科学省、県教委、市町村教委の情報を収集し、整理・吟味する
        所属の都道府県、市町村だけでなく、他の自治体や機関の情報も収集
保健主事、養護教諭
    感染予防に関する医学的情報を積極的に収集し、整理・吟味する
理科
 ウィルスに関する生理学的な理解、消毒剤のメリット、デメリットの理解など、今後の感染症対策の基礎になる知識を整理し、教材を作成する。養護教諭等と協力し、校内のウィルス駆除に必要の薬品の吟味等行う。
社会科
 次々に出される社会的施策を積極的に収集し、記憶の新しい内に授業に生かせるよう教材を準備する(保護者に必要な情報を提供する?)
数学
    感染症の数理モデルに関する論文や書籍を読み、その知識を他の職員へ伝える。
        https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf

国語、美術、音楽
 後述の心のケアなどで、不安や恐怖を表現する活動が大事になってくるので、その際に留意すべき点を整理し、先生方へ伝える
体育
 運動不足になりがちなので、家庭における体育活動及び、屋外での体育活動を実施する際の注意事項を整理・吟味し、児童生徒へ伝える。保健の内容を伝える絶好の機会。部活動の際の留意点を整理する。
家庭科
 家庭科の内容に看病がある。感染予防や隔離の事を学ぶ良い機会。主に、高齢者と接触することを減らす。SNS
などを用いて交流は増やすなど、現在の状況でできることなど整理しておく。
 

マスクについて
 輸入経路などでマスクが汚染されている可能性は否定できません。マスクを配布する際、箱に番号を記し、日付け、配布先学級名、配布者氏名を記録しておきます。念のために、一箱の途中から1枚サンプリングしてビニール袋に密閉し、記録とともに保存することも考えられます。

パルスオキシメータの活用について
 呼吸器の状態を比較的簡易に測定できるパルスオキシメータを体温計と併用すれば、新型コロナウイルスへの感染のスクリーニングに役立つとの提案がありました。特に、医療的ケアを受けている児童生徒の場合、通常時のデータも記録されていることが多いので、パルスオキシメータの活用はなるほどと思いました。
        https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00546/00008/?ST=ch_digitalhealth

 

学校について
    文部科学省:新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
        https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
   
学校再開に向けて
        https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
        

    .新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン
        https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000006130_1.pdf
 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)希釈液でのドアノブ等の清拭が紹介されていますが、塩素系薬剤は濃度が高い場合皮膚や気道粘膜などに直接強い刺激を与え、様々な健康被害を発症します。希釈の濃度を適正に管理することが重要です。できれば次亜塩素酸水(給食調理で野菜の消毒やプールの消毒、水道水の消毒などに使われている)の方が良いので、一度は関係部局に問い合わせることも一考。

 

    いわゆる三密を避ける件について
 密閉、密集、密接の三つの「密」を避けるよう要請されていますが、一つ留意する必要があります。
 ガイドラインの中で「この3つの条件が同時に重なる場を徹底的に避けること」と書かれている点は重要です。例えば、距離を離して座っていて、マスクもしているのに、児童同士の会話を禁止する先生がいると耳にしました。大声でしぶきがかかるような会話はダメですが、普通の会話まで禁止するのは行き過ぎです。ガイドラインにも「近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることが考えられることから,飛沫を飛ばさないよう,咳エチケットの要領でマスク(手作りを含む)を装着するなどするよう指導すること。」と書かれており、会話禁止は書かれていません。換気に配慮するなど三密が重なる場にならないようにすることが重要です。

 換気にしても、四六時中換気をして体温を下げて免疫力を下げるのは問題です。例えば1時間に1回など、教室内の空気を入れ換えるような換気を行う等にすれば、理科の実験の時に炎が揺れるなどのことに困ることはない訳です。

 密接にしても、社会的距離(social distance)など注目されていますが、校庭で遊んで
いるときにすれ違うのも神経質に禁止するのは行き過ぎです。校庭で遊ぶとき、長時間接触していることは避けるべきですが、サッカー、野球、追いかけっこで服を触るなど、遊んだ後にきちんと手洗い指導を行えば良いわけです。

 「学校に行ったけど、友達と話しても叱られてつまらなかった」と子どもたちに言わせることのないように、教師自身が正しい感染予防の知識をこの機会に身につけることで過剰な行動制限をしなくて済みます。

 

 学校再開ガイドラインには、医療的ケア  海外から帰国した児童・生徒のことも書かれています。もちろん教育課程に関することも書かれています。

 

 心のケアについて
学級担任や養護教諭等を中心としたきめ細かな健康観察等から,児童生徒等の状況を的確に把握し,健康相談等の実施やスクールカウンセラー等による支援を行うなどして,心の健康問題に適切に取り組むこと。 と書かれていますが、積極的な心の教育については書かれていません。阪神淡路大震災の時からの研究と実践の影響で、四川大地震の教訓を活かした次の北京市のガイドラインが参考になります(兵庫県立大学の冨永良喜教授から教えて頂きました。同教授の「ストレスマネジメントとトラウマver.02
」というブログは他にも参考になる情報が多数あります。)
        http://traumaticstress.cocolog-nifty.com/ver02/2020/03/post-997507.html

 

    .新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドライン
    臨時休業の判断の目安など書かれている。教室を休校中に使用することや給食の提供
なども書かれている。
        https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000006130_2.pdf

参考
    ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合―家庭内でご注意いただきたいこと−
  【これは感染者が居る場合の対処で、普通の対処では、ここまで感染防御をするのは必要ないが、参考になる】
        https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601721.pdf
   
動画「やってみよう!新型コロナウイルス感染症対策 みんなでできること」(ハンカチでマスクを作るなど)教材になる
        https://www.youtube.com/watch?v=WRhp0ZGVh0U&feature=youtu.be

 イベントに関して
      厚労省:新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために
        https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601720.pdf

 

 いろいろ書きましたが、学校の強みは組織的な取り組みです。手分けして、一人の先生の負担になり過ぎないように配慮してください。ゆとりを持つことが免疫にも役立つとのことですので、少しずつ、組織として感染症に強い学校を創り上げていってください。

い。

           PDFファイルは→https://mon.psychoreha.org/tsk/link01.html

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