通級でも自立活動と個別の指導計画を作成します2

  • 2018.11.05 Monday
  • 00:29

JUGEMテーマ:学問・学校

 

 発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン

 

 連続講座の議論の中で、通級でも個別の指導計画を作成する義務があるか否か議論になりました。以前は努力するという風に書かれていたが、今回の改定ではどうなのか議論しました。その後、関連部分を確認してみました。その第二弾です。

 

 10月27日の記事では学習指導要領との関連で、通級において個別の指導計画を作成することになったことに関連する部分を調べました。

今回は「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン〜発達障害等の可能性の段階から,教育的ニーズに気付き,支え,つなぐために〜」 平成29年3月 文部科学省

の中で、「個別の指導計画」は38件-、「個別の教育支援計画」は87件書かれています。通級に関連する部分など、新しい学習指導要領の個別の指導計画に関連する部分を中心に抜き書きをしました。

このガイドラインは、主に通常の幼稚園、小中学校における特別支援教育の体制整備に関して、必要な事項を整理して示しており、通常の幼稚園、小中学校、高等学校で特別支援教育を展開する際に必読の文書です。したがって、特別支援学校のセンター的機能を展開する上でも不可欠の文書です。この中でも、個別の指導計画は必須のものとして述べられています。

 通級による指導における自立活動や個別の指導計画に関連する部分を少し長いのですが、抜き書きしました。

 

 

はじめに で

 このたびの学習指導要領改訂において,通級による指導を受ける児童生徒や特別支援学級に在籍する児童生徒については,個別の教育支援計画や個別の指導計画を全員作成することとされるなど,特別支援教育を取り巻く状況は日々変化しています。

 

p.18 

第3部 学校用<校長(園長を含む)用>

4.個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成と活用・管理

校長は,学校内での個別の教育支援計画及び個別の指導計画を作成し,活用を進めるとともに,適切に管理します。

 

脚注 9

 各学校において行う特別支援教育の対象は,特別支援学級はもとより,通常の学級を含む,全ての教育上特別の支援を必要とする児童等であり,特別支援教育は,学校教育法第81条第2項各号に記載されている障害種のみならず,あらゆる障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を指します。法律上は,障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うものとされていますが,これは必ずしも,医師による障害の診断がないと特別支援教育を行えないというものではなく,児童等の教育的ニーズを踏まえ,校内委員会等により「障害による困難がある」と判断された児童等に対しては,個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成を含む適切な支援を行う必要があります。

 また,次期学習指導要領においては,通級による指導を受ける児童等及び特別支援学級に在籍する児童等に対する指導や支援が組織的・継続的に行われるよう,「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を全員作成することとされています。

 

p.19-20

(参考)次期小学校学習指導要領(抜粋)

第1章総則

第4児童の発達の支援

2特別な配慮を必要とする児童への指導

(1)障害のある児童などへの指導

エ障害のある児童などについては,家庭,地域及び医療や福祉,保健,労働等の業務を行う関係機関との連携を図り,長期的な視点で児童への教育的支援を行うために,個別の教育支援計画を作成し活用することに努めるとともに,各教科等の指導に当たって,個々の児童の実態を的確に把握し,個別の指導計画を作成し活用することに努めるものとする。特に,特別支援学級に在籍する児童や通級による指導を受ける児童については,個々の児童の実態を的確に把握し,個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成し,効果的に活用するものとする。

(参考)次期中学校学習指導要領(抜粋)

第1章総則

第4生徒の発達の支援

2特別な配慮を必要とする生徒への指導

(1)障害のある生徒などへの指導

エ障害のある生徒などについては,家庭,地域及び医療や福祉,保健,労働等の業務を行う関係機関との連携を図り,長期的な視点で生徒への教育的支援を行うために,個別の教育支援計画を作成し活用することに努めるとともに,各教科等の指導に当たって,個々の生徒の実態を的確に把握し,個別の指導計画を作成し活用することに努めるものとする。特に,特別支援学級に在籍する生徒や通級による指導を受ける生徒については,個々の生徒の実態を的確に把握し,個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成し,効果的に活用するものとする。

※平成29年3月公示

 

(参考)「個別の支援計画」について

「個別の支援計画」とは,乳幼児期から学校卒業後までの長期的な視点に立って,教育,医療,保健,福祉,労働等の関係機関が連携して,障害のある子ども一人一人のニーズに対応した支援を効果的に実施するための計画です。その内容としては,障害のある子どものニーズ,支援の目標や内容,支援を行う者や機関の役割分担,支援の内容や効果の評価方法などが考えられます。

この「個別の支援計画」を,学校や教育委員会の教育機関が中心となって策定する場合には,「個別の教育支援計画」と呼んでいます。

つまり,「個別の教育支援計画」は「個別の支援計画」に含まれるものであり,「個別の支援計画」を教育機関が中心となって策定する場合の呼称であるとの理解が大切です。

※「障害のある子どものための地域における相談支援体制整備ガイドライン(試案)」(平成20年3月文部科学省,厚生労働省)から抜粋 【このガイドライン試案は、余り知られていませんが重要なガイドラインです】

 

p.24

脚注12

 教育と福祉の連携を一層推進するため,学校と障害者通所支援を提供する事業所や障害児入所施設,居宅サービスを提供する事業所(以下「障害児通所支援事業所等」という。)が緊密な連携を図るとともに,学校等で作成する個別の教育支援計画及び個別の指導計画と障害児相談支援事業所で作成する障害児支援利用計画及び障害児通所支援事業所等で作成する個別支援計画が,個人情報に留意しつつ連携していくことが望ましいです。(平成24年4月18日付け厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課,文部科学省初等中等教育局特別支援教育課連名事務連絡)

 

p.29

(3)個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成

 校内委員会で個別の教育支援計画及び個別の指導計画を作成する際には,校長の判断により,作成に関わる校内委員会の構成員の役割が決められますが,特別支援教育コーディネーターは,自身が担当する役割のみならず,各学級担任や校内委員会の構成員が担当する役割に対しても積極的に協力をしていくことが重要です。

 とりわけ,児童等の支援を行うに当たって,学級担任以外の教員等と共通理解を図り,その協力を求めたり,関係機関と連携を行ったりするためには,個別の教育支援計画及び個別の指導計画を各学級担任と連携して作成し,活用することが有効です。

 そのため,特別支援教育コーディネーターは,あらかじめ,校内委員会において,学校内における個別の教育支援計画等の共通様式(フォーマット)等の作成や作成の行程を提示しておくことが重要です。

 

p.35

脚注16

 次期学習指導要領において,通級による指導を受ける児童等及び特別支援学級に在籍する児童等に対する指導や支援が組織的・継続的に行われるよう,「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を全員作成することとされています。

 

p.54

○特別支援学校用(センター的機能)

1.センター的機能の内容

 特別支援学校は,地域における特別支援教育のセンターとして,各学校の要請に応じて,教育上特別の支援を必要とする児童等の教育に関し必要な助言又は援助を行うよう努める旨が,学校教育法第74条に明確に位置付けられています。

 各学校の特別支援教育を支援する,地域支援チームの中核となります。

 センター的機能の具体的内容としては,次のようなことが求められます。

・各学校の教職員への支援機能

・各学校の教職員に対する研修協力機能

・特別支援教育に関する相談・情報提供機能

・個別の指導計画や個別の教育支援計画等の作成への助言など,児童等への指導・支援機能

・教育,医療,保健,福祉,労働等の関係機関等との連絡・調整機能

・児童等への施設設備等の提供機能 等      (以上)

 

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

ポチッ?

カチッ

ポン

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 発達障害者支援法から場面緘黙や吃音が外される?
    hisa (09/18)
  • 発達障害者支援法から場面緘黙や吃音が外される?
    安藤順一 (09/14)
  • 代理投票など障害のある方の投票
    hisa (06/29)
  • バレンタインデー15時に肉まんで乾杯プロジェクト
    hisa (02/14)
  • バレンタインデー15時に肉まんで乾杯プロジェクト
    hisa (02/11)
  • クスマウル失語=場面緘黙 研究の歴史断片
    hisa (10/08)
  • 「日本版WISC-III知能検査」の信頼性係数の誤り
    hisa (05/26)
  • 障害者の権利を考える 障害福祉講演会を開催
    kogure (02/10)
  • ICFの基本的概念
    hisa (07/12)
  • 2009/4/15の研究会
    松本幸喜 (04/18)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM