「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」の解説(その10) −第4部 1 巡回相談員用−

  • 2017.05.01 Monday
  • 22:39

JUGEMテーマ:学問・学校

 

 まず、「各学校を巡回し,教員に対して教育上特別の支援を必要とする児童等に対する支援内容・方法に関する支援・助言を行うことを目的として,教育委員会・学校等に配置された専門的知識を有する指導主事・教員等を巡回相談員といいます。」と定義が書かれています。
 平成16年度版では、目的の項に、「児童生徒一人一人のニーズを把握し,児童生徒が必要とする支援の内容と方法を明らかにするために,担任,特別支援教育コーディネーター,保護者など児童生徒の支援を実施する者の相談を受け,助言することが巡回相談の目的です。また,支援の実施と評価についても学校に協力します。」と、役割について書かれていました。それと比較すると今回の定義は随分すっきりしましたし、内容が指導助言の方に重心を移していると思います。また、平成16年度版ではLD等に限定されていましたが、今回は対象を限定していないという点が注目されます。
 群馬県では「専門相談員」という名称で、各教育事務所に専任の巡回相談員を平成15年から配置し、多くの成果をあげていますが、そのような例は少ないと思います。
 同じく、群馬県の前橋市、高崎市、渋川市では、午前に巡回して、午後に通級として児童生徒を受け入れるという形式のLD通級があります。東京都でも最近取り組み始めた、特別支援教室の場合、群馬と同様に、通級プラス巡回相談という形式の制度が行われる様になりました。
 今後様々な形式で工夫されるのでしょうが、学校外の専門家として、学校の様子も分かり、特別支援教育についての知識も技能も有する専門家が重要です。上記の定義を参考に、巡回相談員の質と量が高まることが期待されます。
求められる資質・技能に以下のものが加わりました。
     コンサルテーションやコーチングなど教師への支援に関する知識と技能
     地域資源の状況を把握したり, 地域の関連機関との連携を行うための知識や技能
     個人情報の取り扱いに関する知識 等
 LD等の発達障害に限定されなくなったことと共に、上記の様に、より具体的に教師へコンサルテーションを行う役割が期待されています。指導主事は英語でスーパーバイザーですので、そのような役割が求められているのだと思います。

  

 

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