学校への付き添い

  • 2015.12.05 Saturday
  • 07:57
 JUGEMテーマ:学問・学校

 <少し書き換えました12月5日>
 障害児の親に学校への付き添いを求めている実態が文科省から報告されました。
 それが、「合理的配慮」の問題に関連するという論調でしたが、合理的配慮だけで差別の問題を考えると間違った方向へ議論が進む恐れがあります。

 障害者の権利条約は、障害児者や家族が、「基本的人権が他の人と同様に有る」という当たり前の事を保障するのが趣旨です。人権を発揮出来るようにするため、(薪な権利があるので、平等に扱わなければならない。∧薪な対処だけでは、権利の実現が困難な場合、最低限の支援・配慮は、例え民間の組織だとしても行うべしと規定し(これが合理的配慮)、それを行わないと差別だとしました。さらに、社会の仕組みとして不平等な部分は公的セクターが責任を持って改善していくという締結国の約束事なのです。
 例えば、親が付き添いをしないと小学校に受け入れないという制限は、障害の無い子どもの親には求めないので、障害児の親にだけ求める訳で、それは、そもそも差別(,乏催)だと考えられます。(平等ではない制限(=直接差別)であって、合理的配慮に欠けるという意味ではないという点に注目する必要があります)。入学の可否を判断するとき、平等に親の付き添いという条件が無いなら、この意味の差別は無い事になります。(権利条約の差別の定義は文末の注参照)
 ただし、担任の先生への引き継ぎや、子どもがとても不安だったり、困っているときに危機介入というか、その時だけ緊急に助けに入って頂くなど、例外的にご家族の協力を学校が求める場合があることは、是非、理解して頂きたいと思います。

注)共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)平成24年7月23日にも障害者の権利条約第2条について次の様に引用されています。

“「障害を理由とする差別」とは、「障害を理由とするあらゆる区別、排除又は制限であって、政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他のあらゆる分野において、他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を認識し、享有し、又は行使することを害し、又は妨げる目的又は効果を有するものをいう。障害を理由とする差別には、あらゆる形態の差別(合理的配慮の否定を含む。)を含む」とされている。” (引用終わり)
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