次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに有効

  • 2020.06.27 Saturday
  • 02:16

 やっとNITEが次亜塩素酸水について新型コロナウイルスの除菌に有効と最終報告で結論づけました。 次亜塩素酸水について、テレビ等の報道は、前回の中間報告で無効かつ有害のような報道をして、私にはネガティブキャンペーンという感じでした。それで、業界団体が訂正の記者会見をしたほどでした。

 国の有効とする最終報告を受けて、テレビは、十分な濃度だと有効という報道をしました。これは詭弁です。どの化学物質も当然十分な濃度がないと有効でないし、次亜塩素酸水は塩素系漂白剤の1/20程度という薄いもので有効なので、危険性が塩素系漂白剤とは別物、つまり安全性が高いし、20秒という短い時間で効果があるのです。

 それを「拭き掃除に使用する場合、あらかじめ汚れを落とした上で、0.008パーセント以上の濃度の次亜塩素酸水で表面を十分にぬらし、20秒以上おいてから、きれいな布などで拭き取ることを呼びかけています。」と書くと、濃度の高い物だけ有効で、20秒以上かけないとダメという書き方です。(しかも、NITEは35ppm以上と発表しているのに、報道では、80ppm相当以上と誤って伝えているのはどうしてでしょう。通常は50ppm前後とされています。)  アルコールは、だいたい70%前後のもので、約1分で失活(消毒できる)とされていますので、次亜塩素酸水はそれより大幅に薄いもので、短時間で失活している訳です。ご存知のようにアルコールも十分にぬらさないと効きません。ネガティブキャンペーンをしていたので、条件付きの様に書いていて姑息な態度だと思います。アルコールについては条件を書かないのに、次亜塩素酸水だけ条件付きをいう報道は変ですね。

 しかも、日テレ24で詳しく検索してやっと出てくる状態で、隠しているような印象でした。少なくとも目立つような位置づけではありませんでした。(なお、日テレを例にしましたが、他の報道機関は検索に出てこないので、知らんぷりでしょうか?)

https://www.news24.jp/articles/2020/06/26/07667965.html (これはすぐに消されると思います)

 

https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/nation/ntv_news24-667965.html?fbclid=IwAR3YziBb7dqegSNlVlKH6yp3i7UNn0Zkiw_wHvu_D1goC5SjjhmFLLl8vrQ  

 <このリンクの要約を以下に書いておきます。>

アルコール消毒液が不足する中、代替品としての利用が広がっている次亜塩素酸水について、一定の条件で、有効性を認めました。

NITE(=製品評価技術基盤機構)は26日、「一定濃度のものを、十分な量使用すれば消毒に有効だ」との最終報告を発表しました。

拭き掃除に使用する場合、あらかじめ汚れを落とした上で、0.008パーセント以上の濃度の次亜塩素酸水で表面を十分にぬらし、20秒以上おいてから、きれいな布などで拭き取ることを呼びかけています。

一方、人がいる空間への消毒目的の噴霧については、今回の評価の対象ではなく、有効性を確認していないとしました。

次亜塩素酸水をめぐってはNITEが先月、「現時点で新型コロナウイルスへの有効性は確認されていない」との中間報告を発表し、メーカーなどの団体が反発していました。(以上)

 

 NITEの中間発表を受けて報道機関がネガティブキャンペーンをしたのに対して、業界団体などが反論の記者会見を開いたというのが事実です。一種のフェイクニュースと言っても過言ではないでしょう。市町村などが自前で調達できる次亜塩素酸水は、十分に管理して使用すれば効果的で、かつ安価です。学校などで使用するのに向いている訳です。ただし、紫外線に弱いなど、管理の仕方は十分に学ぶ必要があります。

 

 

新型コロナウイルスの基礎知識

  • 2020.05.31 Sunday
  • 00:03

JUGEMテーマ:学問・学校

 

リンク集を作りました。

https://mon.psychoreha.org/tsk/kisoCOVID19.html 

 

 色々調べていて、ソーシャルディスタンシングの発想は、直接身体が触れあわなければ感染しないという仮説だったと思います。しかし、その発想があまり良い成果をあげていないのは欧米の感染爆発である程度言えると思います。自粛で家に籠もって社会的接触を断つのは一応の成果をあげていますが、続けることは難しいです。

 自粛云々と 音頭を取られて、部分的に行動を規制するだけでなく、どのような問題があるか、知識を高めて、状況に応じて判断出来るようになることが必要になってきたと思います。

 そんな視点から、いくつかの情報へのリンク集を作りました。  

学校で除菌に使えそうな除菌液を調べました

  • 2020.05.29 Friday
  • 16:53

学校で除菌に使えそうな除菌液を調べました 5月31日改訂版

 

目次    候補のもの

 

      基礎的な情報(こちらも読んでください)

 

 

 

候補のもの 拭き取り不要、安全で効果が少し持続する除菌液

 

バクロン

 

紹介記事 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000243.000039923.html

 

販売元 https://finepiece.stores.jp/items/5e7af4c09df16377da082a08

 

    https://finepiece.stores.jp/items/5e7b59fce20b040af0ce6926 18L

 

慶應義塾大学理工学部の微粒子研究、アミノ酸研究の成果とのこと。試験機関では強い抗ウイルス作用が認められ、かつ、毒性がなく安全性が高い。効果は持続するそうだが、どの位の期間持続するかは不明。

 

 

 

バリアセラ-WS

 

日本で特許が申請されている「チアゾリルスルファミド化合物」が主成分  4L 4400円 安全性試験 除菌効果試験済み

 

https://www.kinki-narusa.co.jp/products/images/bariasera.pdf

 

https://www.kinki-narusa.co.jp/products/#P03

 

https://www.mydokini.co.jp/product/bcws/

 

 

 

スーパールミチタン溶液

 

ササミック 光触媒瞬間消臭除菌液スーパールミチタン溶液。効果が持続する。

 

https://item.rakuten.co.jp/s-oasis/00022791/

 

https://shopping.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF

 

酸化チタン光触媒がウイルス表面のたんぱく質・酵素を分解10L 17600円   500ml 2本タイプ 4400円

 

 

 

チタセラン

 

 “チタセラン”除菌消臭剤は、悪臭分子を分解する触媒に酸化チタンを採用。光触媒の技術を活用。

 

https://www.asahi.com/and_M/pressrelease/pre_11128313/

 

 

 

強力な酸化分解性能により、悪臭の元を無害な二酸化炭素と水に変化させます。

 

悪臭の元を分解することにより、消臭性能はもちろんのこと、長期間にわたり抗菌、抗ウイルス、防カビ、汚染防止、院内感染防止など、様々な効果を発揮。

 

4L 8220円 400ml 2852円  株式会社洗車の王国

 

 

 

アピザスMガード

 

https://item.rakuten.co.jp/plusworks/096/?s-id=sd_browsehist_search

 

「アピザス」という日本製の除菌・消臭成分で出来ている。原料メーカーは

 

 ニッショー科学 水戸市 http://nissho-ch.jp/m2.html

 

1週間くらい効果が持続する。(ドアノブなどは度々除菌する必要があるが、専用の机などは効果が続くと推定される。)  リンク先は10倍希釈500ccで5500円。

 

 

 

同じアピザスを希釈したもので200cc2000円のものや、aPIZAS SUPER PROTECT 500cc 2400円(https://s-market.jp/SHOP/smp01.html)同2640円 500ml もあり。

 

 

 

 

 

A2Care

 

全日空(ANA)が機内で使っている除菌・消臭液。二酸化塩素を使った除菌液。安全性が高い。衣服などを傷めない。

 

https://www.anatc.com/wp-content/uploads/2019/03/News-Release-18-29.pdf

 

エースネット社  http://www.acenet-inc.jp/

 

MA-T  https://www.a2care-anatc.com/

 

 

 

 

 

個人的には、バクロンを使用中で好調。全体によさそうなものをピックアップしているが、アピザスMガード、A2Careに注目している。

 

 

 

基礎的な情報

 

NITE(製品評価技術基盤機構)は新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価https://www.nite.go.jp/information/osirase20200415.html(2020年4月15日)

 

エチルアルコール、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)の効果は認められるという前提で、次のものを調べて一定の効果を認めた。

 

新型コロナウイルスに有効である可能性がある消毒方法として、以下を選定しました。

 

・「界面活性剤(台所用洗剤等)」

 

・「次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)」

 

・「第4級アンモニウム塩」

 

5月28日の中間報告 https://www.nite.go.jp/information/osirase20200529.html

 

1.有効と判断された界面活性剤は次の7種となりました。(普通の石鹸は入らず)

 

・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)

 

・アルキルグリコシド(0.1%以上)

 

・アルキルアミンオキシド(0.05%以上)

 

・塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)

 

・塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)【5月28日追加】

 

・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)【5月28日追加】

 

・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)

 

2.なお、「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、引き続き検証試験を実施することとされました。(5月15日はOKだったが・・・)

 

※「次亜塩素酸水」等に関する販売実績について という注意喚起の文書が出された。これは不安定であることと、次亜塩素酸水とうたっていても効果が不明の製品が多いということが背景と推察される。 https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf

 

 

 

国民生活センターの情報(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200515_2.html

 

にNITEの情報を加味して表現を簡略化すると

 

・通常、70%のエタノールが有効。メタノール(メチルアルコール)は毒なので使用禁止。

 

・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤の成分)。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄めて拭いた後水拭き。噴霧は絶対に行わない。【効果的だが濃度など取扱注意;後述】

 

次亜塩素酸水は、電解水と合成水の両者について、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することが可能かどうか継続審査となった。【化学的に不安定ゆえ電解後速やかに使用】

 

・塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの第4級アンモニウム塩は医薬品や医薬部外品の消毒剤の有効成分。新型コロナウイルス対策として消毒に使用できる。(5月29日の発表で7種類となった:上記)

 

・二酸化塩素は、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することの有効性については、現時点では未確認。

 

 

 

 したがって、70%程度のエチルアルコールが多く用いられているのは正しい選択だと言える。

 

界面活性剤は簡単に言うと石鹸のこと(消毒用ハンドソープなどの殺菌剤の有無はウイルスには関係ない)だが、上記の7種類については効果が認められ住宅家具用洗剤と台所用洗剤の製品リストはwebで公開中(更新があるので、随時チェックのこと)。https://www.nite.go.jp/data/000109483.pdf ハンドソープなどはないので、上記の成分を個々に確認する必要がある。

 

 

 

次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど塩素系漂白剤)名前は次亜塩素酸水に近似しているが全く別のもので、明確に区別しなければならない。以下、説明では混同を避けるために塩素系漂白剤と書く。あまり勧めない。

 

次亜塩素酸水は、今回効果確認が継続審査となった。化学的に不安定で、作ってすぐは良いが、置いておくだけで効果が無くなるなど、管理が難しい。新しい液を紫外線に当てない、容器に空間を残さないなどよく管理して用いる。学校ではpHと次亜塩素酸の試験紙を購入して、チェックしながら用いる方が安全。手指の消毒にも使用可という説も。次亜塩素酸ナトリウムは全く別の物なので誤用に注意。

 

第4級アンモニウム塩の消毒液もあるが、学校用は不明。

 

 

 

これらの内、多用される三つの長所と短所をまとめると

 

主成分

長所

短所

アルコール

安全性が高い

効果が持続しない

界面活性剤(石鹸)

安全性が高い

即効性は低い

(電解)次亜塩素酸水

安全性が高い

即効性がある

効果が持続しない

化学的に不安定

 

塩素系漂白剤は問題があるので、この表には加えなかった。

 

 

 

候補の条件

 

 先生が子どもたちと接する状況を想像して、\椶垢訌阿房らの除菌に役立つ、∪椶靴晋紂他の子どもに感染させないため、先生自身を再度除菌するのに使えること、K標酩までの厳重な防護にはならないが、ある程度感染を防護するのに役立つものの一つとして除菌液を調べた。条件は

 

・普通の意味で毒性がない安全なもの

 

・鳥インフルエンザウイルスやSARS ウイルスなど、ウイルスに対して不活化する効果が試験機関で確認されていること

 

・普通の衣類に対して害のないもの(一部注意が必要)

 

・マスクにつかえそうなもの

 

 

 

 活性が保持されているなら、次亜塩素酸水が勧められる。理想的には、隔膜式の電解水生成機が学校にあり、作りたてが供給されることが望ましい。ただし、市販の隔膜のない塩水を電気分解するだけの器具は、塩素系漂白剤の成分が多いという実験結果もあり、要注意である。また、次亜塩素酸水と銘打っていても塩素系漂白剤の成分が多いものがありそうなので、pH測定は必須。

 

 これらの問題点については、次のYouTubeが参考になる(時間があったら見る)

 

                      https://www.youtube.com/watch?v=6-kA0rMO110

 

 

 

 そこで、上記の条件を満たす可能性がある除菌液をネットで探った。最初にあげた製品は、カタログの一種だと思って比較検討されたい。またNITEなどで新型コロナウイルスに対する効果は検証されていない点にも注意されたい。

 

 

 

文責 久田信行 ただし、医学の専門家ではないので、ご参考までに。

 

2020/05/31 改訂

  

withコロナに向けた緊急Web シンポジウム 〜青少年と専門家が一緒に考える子どものストレス、ネット依存〜【ご紹介】

  • 2020.05.21 Thursday
  • 09:23

以下の情報、転載させて頂きます。

 

【拡散希望】緊急開催です。本番まで8日しかありません。お力お貸しください。いろいろな方に頼まれて、シンポに複数登壇しますが、今回は諸般の理由(緊急等)のため私の会で主催の形です。すごいお二人とご一緒でき、光栄です。

withコロナに向けた緊急Web シンポジウム

〜青少年と専門家が一緒に考える子どものストレス、ネット依存〜

日時:5月30日(土) 14:00-16:30

開催趣旨:コロナ禍の今、子どものネット長時間利用やストレスが気になります。今回、医学部教授(ネット・ゲーム依存専門外来)、元日本ストレスマネジメント学会会長、元中学教師(教職担当)の3人が集結しました。第1部は各々の専門分野の知見を踏まえて現状認識を交流し、第2部では青少年を交えて今後の方向性について考えます。

登壇専門家

 神戸大学  曽良一郎(ネット・ゲーム依存研究)

 兵庫県立大 冨永良喜(ストレス・トラウマ研究)

 兵庫県立大 竹内和雄(子どもとネット問題研究)

登壇青少年

 岡山県立倉敷天城高校 山本みのりさん(高1)

 男子生徒(調整中)

 ソーシャルメディア研究会学生(調整中)

第1部 専門家の視点から

14:00 趣旨説明

14:05 理論編15分☓3

14:50 鼎談

15:10 休憩

第2部 青少年を交えて

15:20 公開討論会

16:00 質疑(Zoomチャット受付)

16:20 まとめ

参加方法

 Zoom(チャット可 先着500人)https://us02web.zoom.us/w/83795431186

YouTubeライブ(無制限)https://youtu.be/mreTaiTUEsg

 

ホノルル体操 −ふたりで支援しながら実施するリラックス体操−

  • 2020.05.12 Tuesday
  • 23:46

 障害児の体操をみていると、なんとなく真似してくれていますが、手先、足先だけで、充分リラックスなどが図れていない様子があります。一生懸命ことばで教えても、分かりにくいので、いっそ先生が支援して、充分に無理なくリラックスする体操を作った方が良いのでは無いかと思うようになりました。数年前の群馬大学特別支援学校特別専攻科の皆さんと一緒に動作法の授業の中で作りました。コロナウィルスの影響で、家庭でのアプローチが大切な今日この頃ですので公開することにしました。

 著作権は制作した皆のものです(代表者、久田)が、皆さんは自由にご覧下さい。なお、曲は著作権が他にありますので、他の媒体にコピーして使うのはおやめ下さい。(将来的には曲を著作権フリーにすることも検討中ですが、今はそのまま公開しました。)

 

 ホノルル体操(YouTube) (2020/5/18 再投稿)

韓国の与党圧勝を受けて TV では、韓国を見習えと言っているが・・・

  • 2020.04.17 Friday
  • 17:54

 韓国の与党圧勝を受けて TV では、韓国の PCR を数多く実施した防疫が大成功と言っていましたが、韓国与党の宣伝に乗せられているようです。データに基づいて冷静に考える必要が有ります。特にPCRに過剰な信頼を寄せることは非常に危険です。

 一万人当たりの死亡者数を感染症の専門家のブログ「徒然日記」4月2から作表してみました。次のリンクをご覧下さい。

 

 驚異的に低い、日本の死亡率

 

「新型コロナウイルス感染を乗り越えるための説明書」

  • 2020.04.12 Sunday
  • 23:03

JUGEMテーマ:学問・学校

 著作権が緩和されたので、教材に拝借できそうですが、使う前にお願いのメールを送った方が良いと思います。

とても良い教材で、教師にとって職場内の研修に、まず活用できる資料だと思います。

 三密・・・ということの理由が分かります。また消毒のポイントも分かります。

 

「新型コロナウイルス感染を乗り越えるための説明書」正・続・地方版

すごく分かりやすいし、説得力のある資料です。

諏訪中央病院総合診療科の玉井道裕先生が作成し、同病院が公表しています。

http://www.suwachuo.jp/info/2020/04/post-117.php

(3つの版があります)全部良いのですが、

https://www.suwachuo.com/pdf/chihou1.pdf?_ga=2.67548049.1036485189.1586697107-250420062.1586697107  (地方版)特に秀逸

 

学校での心ない偏見に傷つく医療関係者の子ども−偏見は無知と恐怖の産物−

  • 2020.04.10 Friday
  • 00:31

 S先生のフェースブックへの投稿をシェアというか引用させて頂きます。学校が再開されたとき、是非、児童生徒へ伝えて頂きたいと思います。また、流言飛語を拡散する事について考える教材として価値があると思います。本文は記名でしたが、ごく一部加筆修正しています。

 

JUGEMテーマ:学問・学校

4月6日 23:50 · 公開

【医療者も「人」という事】

 連日の報道でCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対して落ち着かない日々を過ごしていらっしゃる方も居られる事と思います。緊急事態宣言が1都6府県で出される見込みとなり、対象地域の医療関係者の皆様、そして対象地域含め生活を営まれている皆様においては不安や困惑の中、見えない敵と向き合っていらっしゃることと思います。皆様方の不安や困難を、都市部感染爆発している地域の当事者ではないながらも理解しながら、地方の一医療機関の勤務医師としての現状も発信できたらと思っています。断りなくシェア頂いて構いません。

 私は群馬県沼田市を中心とした中山間地域で診療をする一総合病院勤務医師です。今まで家族への影響があるため公表してきていませんでしたが、DMAT(災害派遣医療チーム)としてダイヤモンドプリンセス号のCOVID-19対応にも関わってきました。妻からは子ども達の学校における風評被害(ex. Sさんのお父さんは医者らしいし、コロナウイルスに関係しているらしいから、感染者が出たらSさん家が原因だよね)を心配され、この場も含めての公表を控えてほしいと言われてきていました。自主隔離期間(14日間)を終えた今、経過で国内の状況は変化し、現在は自病院及び自医療圏におけるCOVID-19に対する医療体制について検討及び実診療で対応する状況となっています。そんな現在、今までの自分の活動状況を公表した上で、非医療従事者の皆様にも伝えたいと思うことがあります。

 以下は医療従事者として、非医療者である皆様方へのお願いです。もちろん皆様が大変不安な状況にいらっしゃることは理解した上での発信です。

 医療崩壊の危機が叫ばれる中、その状況に向き合う医療者も不安定な状況で、それぞれのプロフェッショナリズムに支えられながらCOVID-19と向き合い、それぞれの立場で自身のできることを模索し対応している事を、まずは御理解頂ければと思っています。

 この私も、家族への感染伝播のリスクに対する妻の心配を考慮し、非流行地域でありながらも、2月上旬から中旬のダイヤモンドプリンセス号乗船後2ヶ月間は自宅には帰らず、自己隔離を続けています。その上で、地域医療の崩壊を防ぐべき、今必要なCOVID-19に対する診療を行っています。地域の医療体制は日に日に厳しさを増すとともに、COVID-19では無いにしても、「発熱」があるだけで診療に気を使う状況になっています。本日も隣接医療圏からの「発熱」を主訴にした患者の救急搬送要請や転院依頼が続いています。

 都市部では現在感染爆発の危機に直面し、緊急事態宣言がされるかに注目が集まっている事と思います。中山間地域である沼田医療圏でも、来たるCOVID-19による感染爆発に向け準備をしています。

 そんな中、先日、当院における体制整備のため若手医師と懇談を行いました。そこで得た若手医師の率直な言葉を記載します。

『僕は医師としては、今の状況で最前線で病気と戦うべきと思っています。でも、先生、ご存知と思いますが、僕にも家族が居るんです。子どもも、もう直ぐ1歳になります。妻から「終わりの見えない戦いは辛い」と言われました。』

 それでも彼は、妻との交渉で、今後3ヶ月を限度にCOVID-19対応を中心に行う事の了承を得てくれました。感染者が増え、発熱診療を彼が始めた場合は、彼の妻と1歳になる子どもは実家に帰り、彼は一人暮らしをする覚悟でいました。

 当院では感染管理の目的で、発熱や呼吸器症状を認める患者及びCOVID-19を疑う患者の対応を行う医師は、通常の疾患を管理する病棟主治医にはならず、完全に別のシフトを組む予定でいます。今後の体制整備に向け、信頼する若手である彼と話をした時、彼の苦悩に満ちた表情と、薄らではありますが目に涙を溜め自身の思いを表出する表情を見た時、本当に今の対応が良いのか悩んだ自分がいました。しかし、医療機関が少なく資源も限られる当医療圏を守らなければならないという使命感からは、彼の思いや苦悩を受け止めながらも、発熱対応する医師の配置を検討する自分が居ます。そして、後輩だけには責任を追わせる事はできないので、自分自身も発熱対応していますし、前述の通り病院宿泊を続けています。

 また、別の話になりますが、現在も発熱外来対応している看護師の話です。当院がCOVID-19の対応をする中心的病院であることは、公表しなくとも過疎地域である沼田医療圏では自明の事です。当院勤務の外来看護師の子どもが通学する小中学校では、まことしやかに「〇〇さん家はT病院勤務で、新型コロナウイウイルス感染症の人を診察しているらしいよ。〇〇さん家の子どもも感染の危険性はあるから気をつけて。」という話が仲間内でされているというのです。外来看護師本人はDMAT看護師として今の状況に向き合い、COVID-19に対しても対峙していきたいと思っているとのこと。でも自身の思いと別の次元で、その思いを砕かれる状況があるのです。医療者でありながらも、日々感染リスクに怯えながら、しかしやるべき事はやらなければならず、感染予防しながら発熱外来対応をしていた看護師。他の看護師よりも感染リスクが高いのは、本人が一番理解し、気を使って対応しています。その琴線が、何気ない一言や出来事でプツリと切れてしまったのでしょう。話をしながら涙ぐむ看護師がいました。

 医師にしても看護師にしても、それぞれの背景、家族があります。私たちの医療活動は決してボランティアで成り立つものではありません。個人個人の良心とプロフェッショナリズムで成り立っていると思っています。

 今、ここで自分たちの必要性を主張するつもりもありません。医療従事者なんだから割り切った対応をしろというご意見もあるかもしれません。そこに関しては受け止めるつもりでもおります。でも、一言言わせて頂いても良いなら、やはり私たち医療者も「人」であるという事を、おこがましいかもしれませんがご理解頂きたいと思っています。

 医療従事者それぞれが、自身の生活もありながら仕事をしています。その生活が安定しない限り、誰かのために働くことは正直困難です。家族の安定、安心があって、誰かのために働けると私は思っています。そして、皆様が一般生活を過ごされている中で感じている新型コロナウイルス感染への不安と同じように、医療従事者は自分達の感染リスクが一般の方々よりも相対的に高い事を理解するとともに、自身が感染する事への怖さも抱えながら診療をしています。何とか自身を保ちながら。

 COVID-19に対する、非医療者である皆様の不安は分かりますが、不安の裏返しかも知れませんが、今だからこそ、どんな状況においても、どうか医療従事者を責めないで頂ければと思います。医療従事者は皆、一生懸命に今の困難に立ち向かおうとしています。ですから、そんな医療従事者を不安に落とすような発言は控えて頂くよう、お願いできないかなと思っています。

 私は立場上も自身の科に所属するスタッフ、部門スタッフを守る責任があります。医療活動は個人のパフォーマンスだけでなく、チームとしてのパフォーマンスで成り立つものと思っています。個人のパフォーマンスはチームのパフォーマンスにつながります。今、医療の現場はギリギリの状態で、それぞれの医療従事者の良心とプロフェッショナリズムで成り立っていると思っています。

 皆様も生活においてはCOVID-19拡大により大変な状況があると思います。ですから、皆様に何かしてくださいというお願いではありません。ただ、少しでも医療従事者への精神的及び言動的配慮を頂ければ幸いです。何とかこの状況を乗り越え、未来につなげられればと思っています。

 

令和2年度研究開発学校指定校のテーマに「エージェンシー」

  • 2020.04.01 Wednesday
  • 22:04

JUGEMテーマ:学問・学校

文部科学省は令和2年度の研究開発校の指定について発表しました。

その中に、次のテーマがありました。特別支援学校としては唯一のものです。さらに、そのテーマが重要です。

 

千葉県立特別支援学校流山高等学園
特別支援教育における、変化する社会で生き抜くための資質・能力とエージェンシーを育成する教育課程及び指導方法の研究開発

 

エージェンシーという言葉は、アメリカ大リーグに野球選手が行くときに契約を代理で行う代理人の意味で知られていると思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、教育界では別の意味でのエージェンシーに注目する必要があります。人が積極的に自らを生きていくことを意味するエージェンシーです。特別支援学校で、その側面に注目されていること、とても興味深いです。研究の進展を願っています。


エージェンシーという言葉については、下記の解説が分かりやすいと思います。そこではOECDの動きを中心に説明されていますが、国連の2015-2030年の目標である持続可能開発目標(SDGs)とも連動しています。

 

教えて!「OECDが打ち出した『エージェンシー』とは?」
http://souken.shingakunet.com/career_g/2019/09/post-b7a2.html

新型コロナウイルス対策 今学校で取り組むこと

  • 2020.04.01 Wednesday
  • 10:10

JUGEMテーマ:学問・学校

エイプリルフールも言いにくいような雰囲気ですが、新年度でいろいろ準備が大変なところだと思います。

新型コロナウイルス対策でいろいろな情報が流れています。

いくつか気になる点がありますので、まとめて書かせて頂きます。

 

   この状況で学校の先生方が取り組むことができること(案)

                                        keyword:三密、心のケア、マスクなど

 

 厳しい状況で、手探りの作業をされている先生方が多いのではないかと思い、今できることの案をメモしてみました。何より、学校は各種の専門家がいる社会の中の知的セクターですので、できることは多いと思います。また、感染症の世紀に生き抜かなければならない児童生徒にとって、生きる力になる種々のことを学ぶ機会でもあります。
 近い将来に感染拡大の恐れが大である鳥インフルエンザは、今回の新型コロナウイルスより強力で社会インフラの途絶さえ可能性があると言われています。この機会を活かして、よい学習機会を創造して行くことが、今できることなのではないでしょうか。
 厳しい感染状況で新年度にもしばらく休校するところもあるかと思います。多忙な毎日でしょうが、感染防止のガイドラインをなぞるだけでなく、新型ウイルスの情報が多い時なので、将来も含めて情報収集と体制づくりに取り組んで頂けたらと思っています。

 

校長、教頭、教務
    文部科学省、県教委、市町村教委の情報を収集し、整理・吟味する
        所属の都道府県、市町村だけでなく、他の自治体や機関の情報も収集
保健主事、養護教諭
    感染予防に関する医学的情報を積極的に収集し、整理・吟味する
理科
 ウィルスに関する生理学的な理解、消毒剤のメリット、デメリットの理解など、今後の感染症対策の基礎になる知識を整理し、教材を作成する。養護教諭等と協力し、校内のウィルス駆除に必要の薬品の吟味等行う。
社会科
 次々に出される社会的施策を積極的に収集し、記憶の新しい内に授業に生かせるよう教材を準備する(保護者に必要な情報を提供する?)
数学
    感染症の数理モデルに関する論文や書籍を読み、その知識を他の職員へ伝える。
        https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf

国語、美術、音楽
 後述の心のケアなどで、不安や恐怖を表現する活動が大事になってくるので、その際に留意すべき点を整理し、先生方へ伝える
体育
 運動不足になりがちなので、家庭における体育活動及び、屋外での体育活動を実施する際の注意事項を整理・吟味し、児童生徒へ伝える。保健の内容を伝える絶好の機会。部活動の際の留意点を整理する。
家庭科
 家庭科の内容に看病がある。感染予防や隔離の事を学ぶ良い機会。主に、高齢者と接触することを減らす。SNS
などを用いて交流は増やすなど、現在の状況でできることなど整理しておく。
 

マスクについて
 輸入経路などでマスクが汚染されている可能性は否定できません。マスクを配布する際、箱に番号を記し、日付け、配布先学級名、配布者氏名を記録しておきます。念のために、一箱の途中から1枚サンプリングしてビニール袋に密閉し、記録とともに保存することも考えられます。

パルスオキシメータの活用について
 呼吸器の状態を比較的簡易に測定できるパルスオキシメータを体温計と併用すれば、新型コロナウイルスへの感染のスクリーニングに役立つとの提案がありました。特に、医療的ケアを受けている児童生徒の場合、通常時のデータも記録されていることが多いので、パルスオキシメータの活用はなるほどと思いました。
        https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00546/00008/?ST=ch_digitalhealth

 

学校について
    文部科学省:新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
        https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
   
学校再開に向けて
        https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
        

    .新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン
        https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000006130_1.pdf
 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)希釈液でのドアノブ等の清拭が紹介されていますが、塩素系薬剤は濃度が高い場合皮膚や気道粘膜などに直接強い刺激を与え、様々な健康被害を発症します。希釈の濃度を適正に管理することが重要です。できれば次亜塩素酸水(給食調理で野菜の消毒やプールの消毒、水道水の消毒などに使われている)の方が良いので、一度は関係部局に問い合わせることも一考。

 

    いわゆる三密を避ける件について
 密閉、密集、密接の三つの「密」を避けるよう要請されていますが、一つ留意する必要があります。
 ガイドラインの中で「この3つの条件が同時に重なる場を徹底的に避けること」と書かれている点は重要です。例えば、距離を離して座っていて、マスクもしているのに、児童同士の会話を禁止する先生がいると耳にしました。大声でしぶきがかかるような会話はダメですが、普通の会話まで禁止するのは行き過ぎです。ガイドラインにも「近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることが考えられることから,飛沫を飛ばさないよう,咳エチケットの要領でマスク(手作りを含む)を装着するなどするよう指導すること。」と書かれており、会話禁止は書かれていません。換気に配慮するなど三密が重なる場にならないようにすることが重要です。

 換気にしても、四六時中換気をして体温を下げて免疫力を下げるのは問題です。例えば1時間に1回など、教室内の空気を入れ換えるような換気を行う等にすれば、理科の実験の時に炎が揺れるなどのことに困ることはない訳です。

 密接にしても、社会的距離(social distance)など注目されていますが、校庭で遊んで
いるときにすれ違うのも神経質に禁止するのは行き過ぎです。校庭で遊ぶとき、長時間接触していることは避けるべきですが、サッカー、野球、追いかけっこで服を触るなど、遊んだ後にきちんと手洗い指導を行えば良いわけです。

 「学校に行ったけど、友達と話しても叱られてつまらなかった」と子どもたちに言わせることのないように、教師自身が正しい感染予防の知識をこの機会に身につけることで過剰な行動制限をしなくて済みます。

 

 学校再開ガイドラインには、医療的ケア  海外から帰国した児童・生徒のことも書かれています。もちろん教育課程に関することも書かれています。

 

 心のケアについて
学級担任や養護教諭等を中心としたきめ細かな健康観察等から,児童生徒等の状況を的確に把握し,健康相談等の実施やスクールカウンセラー等による支援を行うなどして,心の健康問題に適切に取り組むこと。 と書かれていますが、積極的な心の教育については書かれていません。阪神淡路大震災の時からの研究と実践の影響で、四川大地震の教訓を活かした次の北京市のガイドラインが参考になります(兵庫県立大学の冨永良喜教授から教えて頂きました。同教授の「ストレスマネジメントとトラウマver.02
」というブログは他にも参考になる情報が多数あります。)
        http://traumaticstress.cocolog-nifty.com/ver02/2020/03/post-997507.html

 

    .新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドライン
    臨時休業の判断の目安など書かれている。教室を休校中に使用することや給食の提供
なども書かれている。
        https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000006130_2.pdf

参考
    ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合―家庭内でご注意いただきたいこと−
  【これは感染者が居る場合の対処で、普通の対処では、ここまで感染防御をするのは必要ないが、参考になる】
        https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601721.pdf
   
動画「やってみよう!新型コロナウイルス感染症対策 みんなでできること」(ハンカチでマスクを作るなど)教材になる
        https://www.youtube.com/watch?v=WRhp0ZGVh0U&feature=youtu.be

 イベントに関して
      厚労省:新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために
        https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601720.pdf

 

 いろいろ書きましたが、学校の強みは組織的な取り組みです。手分けして、一人の先生の負担になり過ぎないように配慮してください。ゆとりを持つことが免疫にも役立つとのことですので、少しずつ、組織として感染症に強い学校を創り上げていってください。

い。

           PDFファイルは→https://mon.psychoreha.org/tsk/link01.html

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